冬休みの宿題とタスクかんばん

すでに子どもたちは冬休みに突入中。この期間いつも悩まされるのが「宿題がちゃんと終わるかどうか」。自分が子どものころは、最後の日に無理矢理終わらせる(もちろん母親や姉の力を借りて)というのが基本的な作戦?だった。
自分の子どもには、こんな無計画な人間(汗)になってほしくないので、小学校に入学した当初から、いろいろ試行錯誤してきた経緯がある。前回の夏休みは、大きい紙にカレンダーを書き込んで、漢字ドリルや計算ドリルの項番単位に、いつ何をするか書き込んでいった。これはこれで計画にはなったが、いまいち進捗がはっきりしない。
ここで要件を整理してみる。

  1. すべての宿題が一目で見えること。
  2. いつ何をするか、という計画性が分かること。
  3. 子どもの目線から進捗が分かること。
  4. 親の目線から進捗が分かること。
  5. 進捗が遅れた場合、再スケジュールが容易であること。

って、どこかのプロジェクトみたい…。
で、今回使ってみたのがタスクかんばん

用意したのは職場でも使っている、backlog、todo、doing、done、pendで仕切られているA3用紙のかんばんと、100均で買った4色のふせん。4色の色分けは、息子の希望もあって今回は教科別にした。でも例えば、難易度別とかに色分けすると様になりそうだが、まぁそこまではやりすぎかな、と。
次にすべてのタスク(宿題)をふせんに書き出し。そのまま使ってもいいが、宿題が進んでいるのか、それとも遅れているのかが分からないので、このふせんを一度大きめのカレンダーにぺたぺたと貼り付けていった。

  • クリスマスは少なめに。
  • 帰省の移動日は宿題したくない。
  • 正月もしない。
  • 最後の日はしない。
  • 書き初めは年が明けてから。

などなど、息子の希望や家族の予定を考慮しながら、はがす&はる、を繰り返してようやく計画が落ち着いた。
そして、そのタスクの完了予定日として、ふせんの端っこに、カレンダーの日付を記入した。こうすることで、backlogに、その日以前の日付が記入されているタスクが残っていれば、すぐに気づくことができる。
後は準備の総仕上げで、すべてのふせんをbacklogに貼りつけた。
ここまでの作業で、小4の息子にとってはかなりの重労働。もうすでに宿題を全部やってしまったかのような顔をしていた(笑)
こうしてタスクかんばんを使った宿題計画が完成!
そして、ここから思ってもみない効果が表れてきた!
毎朝その日の分の宿題をbacklogからtodoに移す。宿題を始めるとdoingに移す。終わるとdoneに移す。4色のカラフルなふせんが、自分のがんばり次第で動いていくのがすごく楽しいらしい。とりわけ砂時計の砂が落ちていくようなイメージなんだろう。見た目にもがんばり度合いが一目で分かるので、視覚的にも達成感が味わえる。
職業病的に整理してみた。

  1. するべきこと(ミッション)が認識できる。
  2. すべてのタスクをdoneに移すという目標が明確になる(ホントの目標は違うけど)。
  3. すべてのタスクをdoneに移すという、子ども自身が視覚的にも自己満足する無償のインセンティブ。
  4. 計画を立てる段階で、(親の強制ではなく)子ども自身がそのタスクをコミットできる。

まさにこれ↓